菊畑茂久馬-LINKS-

菊畑茂久馬没後5周年企画

モクマで美術館をLINKする―

NEWS

OUTLINE

福岡を陣地に、
自前の「絵画」を目指した
画家の軌跡を追う。

LINKS―菊畑茂久馬 とは

福岡を拠点に、独自の画風を築き上げた画家・菊畑茂久馬が2020年に亡くなってから5年が経ちます。没後5年という節目の年、当団体は菊畑茂久馬の作品を所蔵する美術館のご協力を仰ぎ、「LINKS – 菊畑茂久馬」と題した企画を立ち上げました。

これは、この1年ほどの間、各美術館所蔵の菊畑作品を各館主催の展覧会の中で展示していただき、その情報を横断的につないで発信するものです。菊畑茂久馬の作品を通してそれぞれの美術館がつながる、それをLINKSと名付けました。
期間中、当団体は、菊畑茂久馬とはどんな人物だったのかについて深く知るためのイベントなども企画していきます。

日本の現代美術史の中で独特の位置を占めている彼の足跡と作品を今一度確認し、再評価のきっかけとするための試みです。

九州に生まれ、育ち、生涯そこで暮らし、「戦後」という時代を見つめながら「絵画」とは、「絵描き」とは何か、と問い続けた画家の生きざまを、ぜひ知ってください。

一般社団法人 菊畑茂久馬美術青家協会
代表 菊畑拓馬

EXHIBITION

協力美術館 (順次追加していきます)

  • 福岡市美術館

    会期:2024.6.30-|場所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6

  • 国立国際美術館

    会期:2024.11.2-2025.1.26|場所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55

  • 碧南市藤井達吉現代美術館

    会期:2025.1.4-2.24|場所:愛知県碧南市音羽町一丁目1番地

  • 富山県美術館

    会期:2025.2.13-|場所:富山県富山市木場町3-20

  • 福岡県立美術館

    会期:2025.2.18-3.30|場所:福岡県福岡市中央区天神5丁目2-1

  • 長崎県美術館

    会期:未定|場所:長崎県長崎市出島町2番1号

  • 太宰府天満宮宝物殿

    会期:未定|場所:福岡県太宰府市宰府4丁目7-1

  • 田川市美術館

    会期:未定|場所:福岡県田川市新町11-56

  • 北九州市立美術館

    会期:未定|場所:福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21番1号

  • 広島市現代美術館

    会期:未定|場所:広島県広島市南区比治山公園1-1

  • 徳島県立近代美術館

    会期:未定|場所:徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内

  • 東京国立近代美術館

    会期:未定|場所:東京都千代田区北の丸公園3-1

  • 東京都現代美術館

    会期:未定|場所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)

  • いわき市立美術館

    会期:未定|場所:福島県いわき市平字堂根町4-4

  • 青森県立美術館

    会期:未定|場所:青森県青森市安田字近野185

PROFILE

菊畑茂久馬略歴

1935年長崎市に生まれ、1944年以降福岡市に在住。絵画を独学。1957年結成の前衛グループ「九州派」の主要メンバーとして活動し、1960年代は《ルーレット》を始めとする前衛的な作品群で国内外の注目を集め、新進の現代美術作家として期待されながら、60年代後半から一転“沈黙の時代”に入り、本人曰く「絵画の愉悦に抗いながら」福岡市郊外に蟠踞し、オブジェを作っては壊す日々を過ごす。その間、筑豊の炭鉱画家・山本作兵衛や戦争記録画の研究を行い、著書『フジタよ眠れ』等を刊行した。
1983年、満を持して大作シリーズ《天動説》で絵画に復帰し、以降《月光》、《月宮》、《海道》、《海 暖流/寒流》、《舟歌》、《天河》をシリーズとして制作。そして2011年以降に発表した《春風》、《春の唄》では、明るい色調で新境地を見せた。2020年、福岡市で逝去。
作品は、国内の主要美術館に所蔵されている。

1957年 自作の前に座る
1958年 岩田屋で初個展
1997年 《天河》の前で
2011年 《春風》の制作途中

WORKS

代表作品紹介

《ルーレット(ターゲット)》

1964年
福岡県立美術館蔵

版画集《天動説 其の一》より
《O氏像(一)》 

1974年

版画集《天動説 其の一》より
《緩衝器》

1974年

《月光 八六ノ一》

1986年

《舟歌 九》

1993年

《春風 一》

2010年
福岡市美術館蔵